お知らせ

 毎年、専攻科看護科の修了生の数名は保健師・助産師・養護教諭の学校へ進学しています。他校と比較しても美唄聖華高校の合格率は高く、努力すれば高い確率で狙える資格です。それぞれの資格には、まず看護師の資格取得が条件となります。学校卒業後、すぐに進学しなくても、臨床経験を積み、経済的に余裕をもった時点で挑戦することも可能です。
 保健師・助産師は、看護師の臨床経験があれば就職に有利になることもあるようです。
 養護教諭についてはなかなか就職が困難で、多くの卒業生は看護師として働くことが多いようです。しかし、教職に関する科目を履修することは、将来、臨床指導者として学生を指導する際に必ず役立つことは確実です。取得した資格をすぐ生かす職場に恵まれなくても、専門職プラス教養として学んでおくことは将来のキャリアアップに何らかのよい影響を与えるはずです。

 

保健師

 地域に暮らすすべての住民の健康を支え、疾病予防に関する健康相談や集団検診を行う。
 乳幼児から高齢者までの全ての対象者に対して健康的な生活を送ることができる援助を業務とする。

保健師になるには

 養成機関を卒業し、国家試験に合格することが必要です。ほとんどの4年制の看護大学では卒業と同時に看護師と保健師の国家試験受験資格が得られます。それ以外のものは(本校専攻科看護科が該当します)
1年制(法律上は6か月以上と定められている)の専修学校専門課程や各種学校、そして短期大学の専攻課程に進学して国家試験の受験資格を取得します。【道内では旭川高等看護学院】

保健師学校では何を学ぶのか

 地域看護学概論、地域看護活動論、疫学・保健統計(情報処理)、保健福祉行政論、臨地実習

保健師の就職状況

 その約80%は市町村役場や地域の保健所などの自治体に、残り20%は健康保険組合や企業、学校、病院に従事。病院の入院期間短縮に伴い、在宅で療養する患者・高齢者が増えてきた現在、ますますニーズが高まっています。

 

助産師

 母性に関する専門職として妊娠・出産・産褥・新生児に継続的に関わっていく。妊産婦への指導・助言のほかに思春期や更年期への保健指導を行う。

助産師になるには

 養成機関を卒業し、国家試験に合格することが必要です。1年制(法律上は6か月以上と定められている)の専修学校専門課程や各種学校、そして短期大学の専攻課程に進学して国家試験の受験資格を取得します。【道内では旭川高等看護学院】

助産師学校では何を学ぶのか

 基礎助産学、助産診断・技術学、地域母子保健、助産管理、助産学実習

助産師の就職状況

 病院や診療所・助産所に所属する勤務助産師となる場合が多いようです。地域の中に根付いた母子保健活動の拠点としての助産所の必要性も高まっています。助産師には開業権が認められているので独立し開業することができます。

 

養護教諭

 学校における児童・生徒の保健指導を行う。
 看護師の資格を生かして養護教諭になるには全国にある大学の養護教諭特別別科(1年課程)を修了するのが一般的です。【養護教諭特別別科を設置している大学~北海道教育大学・山形大学・岡山大学・新潟大学・神戸大学・熊本大学】

養護教諭になるには

 看護師免許を有するものが養護教諭1級免許証を取得できる養成機関を修了する。そして各都道府県で実施されている教員採用に合格して、初めて養護教諭として働くことができます。【道内では北海道教育大学】

養護教諭特別別科では何を学ぶのか

 教養科目・専門科目(養護に関する科目~養護概説・学校保健統計学など)
 教職に関する科目(教育基礎論・教育方法・技術学など)

養護教諭の就職状況

 養護教諭として学校教育の現場で働くのはかなり難しそうです。免許は取得できても各都道府県実施の採用試験の採用枠が少なく、厳しい状況です。修了後は看護師や看護学校の教員として就職する者もあるようです。